わっかそんオフィシャルブログ

アイデアソンを中心としたイベント企画・運営団体わっかそんです!大学生と高校生が活動しています。 出会おう。新しいヒト、新しいジブン。 学生の「若さ」を生かしたアイデアを創出し、ひととひとの繋がり:ひとの「わっか」を構築するようなアイデアソンを企画・運営しています

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第3回おうち dé わっかそん開催レポート

オンライン会議のイラスト(男性) 

 はじめに

 みなさん、こんにちは!!学生団体わっかそん代表のJoeyです。新型コロナウイルスの第三波が到来し、気の抜けない毎日が続いておりますが、元気にお過ごしでしょうか?私は大学の卒業に向けての論文作成や院試の出願などに追われ、外に出たいという欲がかなり抑えられているので紅葉の写真とかを見てもあまり辛くはないです(笑)

 今回のブログ記事では10/25(日)に開催しました、第3回おうち dé わっかそんについて振り返っていきたいと思います。わっかそん主催のオンラインイベントもこれで4回目。時の流れには驚かされますね(笑)それはさておき、ここからはそのイベントの概要からプレゼンまでをギュギュッと圧縮してお伝えしていきます。

 

イベントの概要

 今回のおうち dé わっかそんのテーマは新しい漫画ビジネスを考えようでした。最近だと「鬼滅の刃」や「100日後に死ぬワニ」など一つの漫画からとてつもなく大きなビジネスが生まれた、なんていうこともありますよね。私自身もそのビジネスの壮大さに驚くばかりでした。しかし、実は今オンライン書籍化やそれに伴う紙の漫画の売上減少などに伴い、特に若手の漫画家さんたちはかなり苦境に立たされているようです。そんな漫画家さんたちを支えるようなビジネスアイデアを考えよう、というのが今回のテーマでした。

 今回こうしたテーマでのディスカッションをするにあたって、一般社団法人THINKERS NEO*1代表取締役である渡辺麻実様、そして才能発掘を目的とした漫画掲載サイト「電脳マヴォ*2編集長の竹熊健太郎様に審査員としてご協力いただきました。(THINKERS NEO様には景品のご提供もしていただきました)お二方とも貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

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アイスブレイク

 ここからはイベント当日のお話をしましょう。

 やはり初めて会う人とオンライン上でディスカッションすることってかなり緊張しますよね。それはもちろん私たちも十分分かっています(笑)そこで私たちが本格的なアイデアソンに入る前に行なっているのがアイスブレイクです。アイスブレイクとは参加者同士が仲良くなり、議論をする素地を作るということを目的にした簡単なアクティビティです。

 今回私たちが行なったのは「」でした。私が(UNOとものを掛け合わせて)MONOと命名したのに却下されました。簡単な紹介をすると、例えばAさんが赤い鉛筆を出したら、次のBさんは「赤い」ものか「鉛筆」をだしていく感じです。

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色しりとりの例

 実際やってみると、結構盛り上がりました(笑)各々が違う環境にいるというオンラインならではの状況のおかげで参加者の皆さんはなかなかユニークなものを出してくださり、かなり面白くなりました。会計系の参考書を多用してくれた方もいてそれぞれの色が出ました。

イデアソン

 こうした時間を経て、いよいよ本格的にアイデアソンが開始されました。それぞれのブレイクアウトルームに分かれて、アイデアを考え始めました。「漫画を読みたい理由ってなんだろう」といったような問いを立てて、アイデアを作る糸口を探す班やそのまま直接的にお題への答えを出していく班もありとアプローチも様々。思考過程が違うとこんなにもアイデアって変わるんだと後で実感することになります。

 それではもう早速ですが、今回出た2つのアイデアについて見ていきましょう!!

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審査員の方々に質問をするチーム「大学生」の様子

チーム「大学生」

 この班は細かい問い立てをしていってちょっとずつアイデアを作っていった班です。この班が最終的に着目したのは漫画アプリ。世の中にはたくさん漫画アプリがあり、多種多様なサービスが展開されています。広告を見ると漫画を無料で読むことができたり、定額を払えばかなりの量を読むことができたりといった感じですね。しかしながら、漫画アプリにはまだまだ伸び代があるんじゃないか、それがこの班の総意でした。インスタグラムといった他のSNSでは投稿を通して、繋がりができるけれど、漫画アプリでは読者同士が交流することってまだまだ少ないのではないか...そんな思いからこの班は読者交流型漫画SNSアプリを考えました。

 仕組みは次のようになっています。まず、読者は定額を払ってこのサービスを利用できるようになります。その定額サービス内の漫画は自由に読むことができます。読んだらその内容の評価をレビュー形式で行い、アプリ内のSNSに投稿します。レビューに対して他の読者はいいね!を押すことができ、その数が一定数を越えると新たな漫画を無料で読むことができるようになります。そこだけでは終わりません。そのSNSにはオープンチャットの機能もつけられていて、週一回とかでサロンのようなことが行われます。もし可能であればアプリ内で読書可能な漫画の描き手さんにQ & Aセッションを行なってもらい、参加者の方々には聞きたいことを聞いてもらったり、テーマ設定を行なった上で、そのテーマ(漫画関連)に興味のある読者さんたちがオンライン上で集まって語り合う場を設けるといった具合です。つまり、漫画をきっかけとした繋がりが生まれたらいいな、それがこの班の思いでした。

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チーム「大学生」の発表の様子

チーム「酢」

 この班は開始後すぐにチャットを通してそれぞれのテーマに対する答えをぶつけ合いました。漫画に詳しい人が多かったこともあり、かなり早い段階から様々なアイデアが出ました。この班が最終的に着目したのは漫画家さんへの支援でした。先述のように、漫画家さんにとってはこの時代はかなり苦しいものです。そんな状況を緩和できるようなアイデアを考えました。

 詳しい内容をここから書いていきましょう。この班がその支援の方法に選んだのはクラウドファンディングでした。コロナ禍で苦境に陥った事業主さんたちに対しても行われているものですね。簡単に支援したいという思いを形に変えられる点が良い仕組みです。ではそれをどこでやるか。この班は今回美容室(ヘアサロン)をその場所に選びました。なぜ美容室かというと髪を切るときの時間に雑誌を読む機会が多く、それを漫画に置き換えれば多くの方に漫画を読んでもらう機会が生まれるのではないかと考えたからです。ここでポイントなのが置く漫画です。もちろん有名な漫画を置くことも戦略としてはありだとは思いますが、若手や伸び盛りの漫画家さんの作品を置くのです。こうすることで今まで知らなかった漫画家さんを散髪に来たお客さんが知るきっかけになるとともに、漫画家さんにとっても新たなクライエントを獲得するチャンスになります。お客さんは読んだ漫画の中で面白かったもの、続きが読みたいと思ったものに関しては備え付けのタブレット端末を使い、その作者である漫画家さんに対してのクラウドファンディングに協力します。漫画家さんへの経済的な支援がお客さん自らの「この漫画家さんを応援したい」という思いと相まって、漫画家さんの背中を押すことになるのです。

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チーム「酢」の発表の様子

最後に

 こうした素晴らしいアイデアをプレゼン形式でお互いに共有して、このイベントは幕を閉じました。どのアプローチをとるか、どのような視点を持つかによってこんなにもアイデアが変わるのかということがよく分かりましたね。まだまだアイデアとして詰められるところ、工夫できるところがそれぞれにあると思います。またじっくりとそれぞれのアイデアについて考えてみたいですね!!

参加者の方々、ご協賛いただいた一般社団法人 THINKERS NEO様、審査員を務めていただいたお二方に改めて御礼を申し上げて締めとさせていただきます。ありがとうございました!!

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発表が終わり、団欒する参加者の方々